海上農場島。

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公開(初出2021年10月6日)

Marine vegetable cultivation plant island.

化石燃料使用による人為的CO2放出による地球温暖化の停滞現象(ハイエイタス)が観測されていたが、その原因は、海洋深層水温の上昇及び海洋熱吸収の活発化にあるらしい。

地球温暖化の停滞現象(ハイエイタス)の要因究明 ~2000年代の気温変化の3割は自然の変動~

リンク先:流体地球科学 第2回によれば、海洋の熱容量は大気の1000倍あると言うことで、上記のような停滞現象が生じたのでしょう。

この停滞現象がいつまで続くのかは予想がつきませんが、大気中の二酸化炭素濃度が増えて温暖化が起こった時、表層海洋の光合成による生物生産が増えて二酸化炭素が消費され、大気中の二酸化炭素濃度が下がる可能性もあります。

過去の「超温暖化」を終息させたメカニズムの痕跡をインド洋の深海堆積物から発見

一方で、毎年、地球に住む人間の数は増え続けている訳だから、今重要な政治的な課題は、地球温暖化阻止よりも食糧危機に備えることかも知れません。

既に農地の争奪戦が始まっているようです。この争奪戦は、先進国や中近東の富裕国が開発途上国の自給自足の生活をしている村の農地を買い取って、自国向け農産物の輸出用の農地にしてしまうと言う問題であり、新しい形の植民地支配ではないかと危惧されているそうです。

結論から言うと、本当に争奪されているのは水資源です。内陸部の砂漠地帯や未耕作の荒れ地は買収の対象にならず、古くからの沃野が争奪されているからです。そこには、川や池や湖や地下水脈などの豊富な水資源があります。水がなければ農業は行えないから、数少ない農業適地が争奪されているのです。

もし、海上農場島を上手(うま)く作ることができれば、世界への食料輸出で食糧危機を緩和したり、ビジネスとして成立したりして、利益を得ることができるかも知れません。日本の企業が建造して、日本の排他的経済水域に浮かべて、主に日本向けに輸出すれば良いと思われます。

既存の造船所のドックで作り、緩やかに繋(つな)いでおけば良いと思われます。原則として、水耕栽培として、農薬も肥料も適切な時にコンピュータ制御で、自動的に水耕栽培用の薬液に混ぜて与えます。水は、深層海洋水を汲(く)み上げて、淡水化して与える必要があるので、ここが一番コストが掛かるはずです。

近年の海水温上昇傾向はこのコストを下げる効果があるかも知れません。温度の高い海水は加熱しやすいので、蒸発させて真水を生成するプラントが実用化できるかも知れません。また、台風が大型化し、線状降水帯が海上農場島の上に停滞するようならば、海上ダム島を構築して、雨水を貯水するアイデアも有効かも知れません。

品種改良(遺伝子組み換えよりは、突然変異と人為的淘汰(じんいてきとうた)の繰り返しの方が望ましい)によって海上農場島で栽培する農作物は、塩分濃度の高い淡水でも耐性があるような性質を持たせると、真水を作るコストを軽減できるかも知れません。

天候に左右されないように海上農場島は、温室を兼ねて、農地の上を全て透明な素材の密閉型エアードームにするのが望ましいと思われます。台風が来ても被害がでないように丈夫にしておくと良いでしょう、農家の人用の居住棟を用意し、ストレス発散用の若干の娯楽施設と居住施設を建設すれば完成と思われます。人工衛星から見たら、小さなビニールハウスが行儀良く並んでいるように見えるかも知れません。

参考リンク:シミズ・ドリーム

以上

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